Insight

JavaScript描画とクローラーの距離

「JavaScriptサイトはクロールされない」は正確ではありません。ただし、描画に依存する本文は取得の確実性が下がり、確認できる範囲が狭くなります。

結論

主要な回答が初期HTMLに含まれているかどうかは、確認しておく価値があります。含まれていれば取得は確実です。描画後にしか現れない本文は、取得されることもされないこともあり、その差を運用側で制御できません。

確認方法

ブラウザの表示だけを見ていると、この差は見えません。取得内容と表示内容を分けて確認します。

  1. 初期HTMLを取得する

    JavaScriptを実行せずにレスポンス本文を保存します。

  2. 主要回答を探す

    そのページの主質問に対する回答が、初期HTMLの中にあるかを確認します。

  3. 描画後DOMと比較する

    JavaScript実行後のDOMとの差分を取り、何が後から現れるかを列挙します。

  4. リンクの差を見る

    描画後にしか存在しない内部リンクがないかを確認します。

影響の出方

描画依存の度合いによって、影響の出る場所が変わります。

描画依存の度合いと影響
構成取得の確実性主な懸念
本文が初期HTMLにある高い特になし
本文の一部が遅延読み込み中程度後半の内容が欠落しうる
本文全体が描画後に生成低い本文なしと判断されうる
操作後にのみ表示低い取得対象にならない

検証環境での扱い

AiventX Web Lab では、描画方式の違いを独立した検証ケースとして持っています。静的、描画後、遅延、操作要求を分けているのは、症状が同じでも原因層が違うためです。

現在はフェーズ1のため静的ページが中心で、遅延やHTTPステータスを伴うケースはエッジ側の実装が必要になるフェーズ2で追加します。

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