Insight

GTM計測で繰り返し起きる不具合

多くの計測不具合は、実装ミスではなく仕様の不在から生じます。「何が起きたときに、どの値で送るか」が書かれていなければ、正しさを確認する基準がありません。

結論

計測の正しさは、タグが発火したかどうかでは決まりません。想定した条件のときにだけ、想定した値で発火することが確認できて初めて正しいと言えます。そのためには、実装より先にイベント仕様が必要です。

再発しやすい不具合

検証環境で繰り返し再現できたものを挙げます。

症状と原因の対応
症状よくある原因設計段階での対策
同一操作で二重計測リスナーの重複登録発火条件を一意に定義する
SPAでページビューが増えない履歴APIの遷移を拾っていない仮想ページビューを仕様に含める
フォーム送信が計測されない遷移が先に発生している送信前イベントを定義する
値が空で送信されるdataLayerの初期化順必須キーと既定値を仕様化する
同意前に送信される既定状態が未定義初期状態を明示的に拒否にする

仕様に必ず含める項目

イベント名だけを決めても検証はできません。次の項目まで含めて初めて、期待と実測を突合できます。

  • 発火条件(何が起きたとき)
  • 必須パラメータと型
  • 同意状態ごとの期待挙動
  • 検証用のテストケースID
  • 検証方法(プレビュー、デバッグ、回帰)
window.dataLayer = window.dataLayer || [];
window.dataLayer.push({
  event: "aiventx_cta_click",
  lab: {
    test_case_id: "MEASURE-CLICK-001",
    page_type: "service",
    expected_result: "ga4_event"
  },
  element: {
    id: "contact-primary",
    position: "hero"
  }
});
検証可能な形のイベント送信例

テストデータの分離

検証は本番プロパティで行わないことを前提にします。テストデータが混入した期間のデータは、後から完全に切り分けることができません。専用のプロパティとコンテナを最初に用意するほうが、結果的に手間が少なくなります。

状況AiventXサイト自体には、フェーズ1では計測タグを導入していません。計測fixtureはフェーズ3で専用環境に構築します。

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